2008年11月20日
そして日々は紡がれる。
あまりにも有名な詩なのに
恥ずかしながら、今更ながら
素晴らしい詩に出会って、感動している。
それが、谷川俊太郎さんの
「朝のリレー」
カムチャッカの若者が きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は 朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は 柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球で いつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ 経度から経度へと
そうしていわば交換で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ
(谷川俊太郎「谷川俊太郎詩集 続」思潮社 より)
普遍的な朝の風景が、実は世界を繋いでいたということ。
知らずに自分も世界の誰かに、朝のバトンを渡していたということ。
この詩に出会ってからというもの、
太陽の移ろいとともに「今日」という日も世界の誰かに
引き継がれているのかなぁと漠然と思うことがある。
朝が繋がれば、日々が紡がれる。
日々が紡がれれば、過去が紡がれる。
車の中、誰にも聞こえないように吐いたため息も
明日の誰かにリレーされないよう、グッと飲み込もう。
そして、明日が、誰かの手に渡った明日が
今日よりもいい一日になるように・・・。
恥ずかしながら、今更ながら
素晴らしい詩に出会って、感動している。
それが、谷川俊太郎さんの
「朝のリレー」
カムチャッカの若者が きりんの夢を見ているとき
メキシコの娘は 朝もやの中でバスを待っている
ニューヨークの少女が ほほえみながら寝がえりをうつとき
ローマの少年は 柱頭を染める朝陽にウインクする
この地球で いつもどこかで朝がはじまっている
ぼくらは朝をリレーするのだ 経度から経度へと
そうしていわば交換で地球を守る
眠る前のひととき耳をすますと
どこか遠くで目覚時計のベルが鳴ってる
それはあなたの送った朝を
誰かがしっかりと受けとめた証拠なのだ
(谷川俊太郎「谷川俊太郎詩集 続」思潮社 より)
普遍的な朝の風景が、実は世界を繋いでいたということ。
知らずに自分も世界の誰かに、朝のバトンを渡していたということ。
この詩に出会ってからというもの、
太陽の移ろいとともに「今日」という日も世界の誰かに
引き継がれているのかなぁと漠然と思うことがある。
朝が繋がれば、日々が紡がれる。
日々が紡がれれば、過去が紡がれる。
車の中、誰にも聞こえないように吐いたため息も
明日の誰かにリレーされないよう、グッと飲み込もう。
そして、明日が、誰かの手に渡った明日が
今日よりもいい一日になるように・・・。
Posted by 岬 at 09:24
│暮しのできごと
この記事へのコメント
谷川さんの二十億光年の孤独を高校生の時に呼んだけど、ドキリとした。
なんてタイトルだろう。なんてカタルシスだろう。
この感性は私には無いモノだなと。
朝のリレーも私は大好きで、今岬ちゃんがこの詩に
出会ったのにもなんか意味、あるかもね^^
なんてタイトルだろう。なんてカタルシスだろう。
この感性は私には無いモノだなと。
朝のリレーも私は大好きで、今岬ちゃんがこの詩に
出会ったのにもなんか意味、あるかもね^^
Posted by カヲル at 2008年11月21日 20:03
カヲルちゃんへ
二十億光年の孤独って、確かに
高校時代に習った気がする。
あんときの私はな~にも感じなかったけど
今、カヲルちゃんに言われて読み返して
みたら、スゴイ詩だと思ったよ。
言葉では現せないけれど、言葉ではなく
感性で捉えるような奥深さ。
この時期に、今更ながら谷川さんに
出会えたのって、意味ありげですな。
二十億光年の孤独って、確かに
高校時代に習った気がする。
あんときの私はな~にも感じなかったけど
今、カヲルちゃんに言われて読み返して
みたら、スゴイ詩だと思ったよ。
言葉では現せないけれど、言葉ではなく
感性で捉えるような奥深さ。
この時期に、今更ながら谷川さんに
出会えたのって、意味ありげですな。
Posted by 岬 at 2008年11月22日 23:35